2005年12月27日

『短歌研究』

 今日は一人きりで夜をすごすので、やることを終えてからさっぽろ駅で降りた。目指すは紀伊国屋書店だ。何しろ読むものは札幌で買っちゃえばいい、と荷物に本は入れずに来たのだが、どうにも我慢ができなくなってしまったのだ。しかし、札幌の紀伊国屋は貧弱だ。自分が何を買いに来たのかわかんなくなっちゃうくらい、さびしい。買おうと思っていたのは角川版の『短歌年鑑』だ。『短歌研究』は12月号が『年鑑』だから配達されるのだが、角川のは別冊だから買いに行かなくてはならないのだ。
 ともかく短歌誌を売っている場所を探すので一苦労。文芸誌そのものが貧弱な置かれ方をしている。くりえいとの明屋書店のほうがゆとりがある。『年鑑』は見当たらない。角川の『短歌』誌をうしろから見るが、僕の作品は載っていない。ボツになったか、出してなかったか。ともかく今年はきちんと投稿できなかった。『短歌研究』誌もうしろから見ていくが、ない。あきらめかけて「短歌研究詠草」の一番前まで行くとな、なんと準特選に掲載されているではないか。選者は岡井隆。一昨年も岡井氏の選で始まる一月号から準特選入りを果たし、ついには特選までとったのだから、こいつは縁起がいい。『短歌研究』誌は相聞歌と決めているのだが、相聞歌というのはなかなかできない。一昨年はかなりいけたのだが、昨年、今年とアイディアが枯渇しつつあるのかいいのが出てこない。たまに作っても下品になってよくなかった。
 今回はちあきなおみの「黄昏のビギン」に触発され、「逢ひ引き」「密会」「くちづけ」といった古典的な言葉を並べてみたのがよかったのかも。
 で、紀伊国屋書店では村上春樹の『東京奇譚集』と菊地成孔+大谷能生の『東京大学のアルバート・アイラー』を買う。ついでに岩波文庫の『佐藤佐太郎歌集』を帰りの飛行機のために買った。『東京大学のアルバート・アイラー』は(自称高卒の)菊地成孔が東大教養学部で行った講義記録だ。東大の教養教育の知はどれだけ書籍化されたことか。東大での教養教育をゆだねられた「外側」の「知識人!」たちの熱意がすごい。これも東大の教養教育に対するひとつのポリシーだろう。
 帰りに家の前で万歩計を見たら8400であった。そのとき昨夜のことを思い出して西友へ行く。西友で南部せんべいをごま塩とピーナッツの二種類を買う。昨夜じいさんがピーナッツの南部せんべいをかじっており、「ごま塩なんて食べたことがない」と言い、かつ「同じピーナッツのでも味が違う。たぶん職人のちがいだろう。元町のジャスコのがいい」と言っていたからだ。むしょうに南部せんべいが食べたくなりごま塩2袋(今夜食う分と明日じいさんに試食させてから自分が食う分)とピーナッツ1袋(じいさんの分)を買ったのだ。一袋は風呂で『東京大学のアルバート・アイラー』を読みつつ、今ビールを飲みつつ、なくなりつつある。

posted by 河東真也 at 21:44| 福岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(2) | 私生活の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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